管理で数年お世話になっているお客様の家の建て替え工事に伴う造園工事。
区の緑化協定もあり昨年中に道路際の植栽はほぼ終えているのですが、庭は全く手付かず。
外構の工事の遅れ、さらに季節的なこともあり、お客様には申し訳ないと思いつつ、
庭部分はどうにもならず年初から工事再開。

既存の木、大量の既存石(御影平板、大谷石、飛び石、自然石、水鉢、とオンパレード)を使いながら、
二世帯住宅の庭づくり。珍しく、和の雰囲気が前面に出た庭です。
終わってみれば、石、ウッドデッキ、玄関アプローチの三和土風舗装など、割と盛りだくさんな作業。
迫ったスケジュールのこともあり、年始早々、大分仲間に手伝ってもらいました。

before写真。建築の工事が始まったばかりの頃の写真、とにかくすごい石の数でした。
最終的な仕上げに関しては、ご自身でされると言うことで、
植栽は大物以外ほとんどせず、パリッと完成した感じではありません。

縁側ともデッキとも呼べない感じの奥行きのデッキ、使い勝手も含め予想以上に良かった。

玄関アプローチの舗装。
岩瀬砂(笠間砂)をベースに三和土っぽさの感じられる程度に洗い出し。うまくいきました。
庭、植物がお好きで色々とイメージがおありになって、ありがたい。
けれど残された素材を活用しつつ、自分のカラーも出しつつ、お客様のイメージに近づける、
と言う非常に難しい工事でしたが、ベースとなる部分は何とか作れたかと思います。

以前、塀に使っていた大谷石も10数枚あったものの、傷みもあり、普段では考えない配置で。

今回は大手ハウジングメーカーの建築でした。
玄関の石組みなどは、材料調達の関係で外構屋さんの施工だったこともあり、
早い段階から頻繁に外構の打ち合わせ等にも一緒に出席したからか、
良い現場の空気感の中で一緒にできたのは、助かりました。

最初の植栽の時は紅葉が綺麗でしたが、
今回の写真はすべて落葉していて写真では寂しげ(実際にはそれほどではないのですが)です。
植栽はカエデを中心にしたいなと思っていたので、落葉樹は数種類のカエデを入れました。
春の新緑の時期からが楽しみですね。
何年か経って緑のトンネルになった時に写真を撮りたいもの。
この度はありがとうございました。
まだ残っている部分もありますので、引き続きよろしくお願い致します。